ほぼ日記,  独り言,  読書空間

此道や行人なしに秋の暮

わたしの芭蕉 加賀乙彦

加賀さんの本をたぶん初めて読みました。小説ではなくて、それがこの本、いっしょに芭蕉の俳句の推敲を跡追いしました。ひらがなか、漢字かカタカナか、その凄まじい推敲の跡。その結果、著者に

芭蕉は美しい日本語の世界に遊ぶ楽しみを私に教えてくれた。

まえがき

ととまで言わせる。

芭蕉の名句はほとんど諳んじていても、推敲の跡までは追っていませんでした。蕪村が好きで蕪村ばかり読んで、最近になって、毎日子規を読んでいます。二回り上の加賀さんの年まで生きれたら、そこに芭蕉が加わって楽しみが増えました。