独り言

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    棗ではなく骨壺

    高峰秀子の反骨 高峰秀子

    この本には、エッセイの他、生いたちの講演や前の東京オリンピックの映画をめぐっての新聞への寄稿、衆議院の委員会での発言がおさめられていて、時代を超越して非常に面白いです。

    中でも、旦那さんの骨壺を作る件が特に面白いです。(未読ですが、そのものズバリ『ダンナの骨壺』というエッセイ集があります。)写真はまったく無関係な棗です。骨壺はトマトぐらいの大きさで、美しい朱色、ふたには蝶貝で桜の花びらが一枚、象嵌されているそうです。

    頼む方も頼む方ですが、引き受ける黒田辰秋さん(木工の名人)も面白い人で、

    ご用があるまでキャンディでもお入れになったらいいでしょう、二十年もたちますと下地の金箔が浮いてきて、いい味になると思います。

    黒田先生の手紙 講演 私の生いたち

    ですって。

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    怪物たんたん

    たん・たんか・たん 美村里江

    「ミムラ」さんの第一歌集。怪物にタンタンと名付けたまではよかったが、果たして仲良くなれたのかどうか。

    むっちりとヒトも花も膨らんだまんじゅうのような蒸したての朝

    日々はめぐる

    のように、まんまで素敵な歌なんだけど、どうも理が勝るたちのようで...

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    マイペースなのかな?

    るきさん 高野文子

    マイペースとは違う気もします。が、他に適当な言葉が見当たりません。年を追うごとに若くなるるきさん。羨ましい。「るきさん&えっちゃん」でもいいぐらい『えっちゃん]が出没します。えっちゃんはRUKIさんの影であり、我々と同類です。

    今よりふけている

    『Hanako』’89.9.28号「Miss RUKI」

    7年前の方が今よりふけている、結構ショッキングな絵です。これは図書館で借りたほんですが、配架場所がヤングコーナーって、よくわからないラベルが張ってあります。

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    深度合成

    もっと美しき小さな雑草の花図鑑 大作晃一:写真 多田多恵子:文

    「美しき小さな雑草の花図鑑」の第二弾。もっととはよく付けました。

    深度合成、初めて聞く言葉です。写真のことはよくわかりませんが、手前から奥まで広い範囲の被写体全面にピントが合う手法だそうです。この手法を駆使して撮影された雑草の花の写真。ファンタスティックとしか言いようがありません。文がとぼけていてまたいいです。

    これは私の携帯で撮った「ノボタン」、深度合成ではないので、細部までクッキリとはいきません。接写用カメラは持っていませんが、すぐに影響される私は、スマホ用マクロレンズというのがあるらしいので、探してマクロ撮影に挑戦します。

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    白兵衛と黒兵衛

    芝浜の天女-高座のホームズ 愛川晶

    これは第一話の題です。もともとミステリーはあまり読まないし、落語好きとしてはお恥ずかしい話ですが、著者のこともまったく知りませんでした。落語のことは非常によく書けています。

    ちょっとプロットに凝りすぎて、ストーリーというか時間軸が追いにくい気がします。高座のホームズも活躍しているような、いないような。前3作も同じなんでしょうか?落語の蘊蓄は読んでみたいけれど、落語ミステリーにはあまり魅かれません。