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ま、こんなもんやで
昭和も遠くなりにけり 矢野誠一
著者が同じく「東京やなぎ句会」のメンバーだった三田純市さんの死に顔を評した言葉。三田さんの「洋食屋とレストランのちがいは、テーブルにウスターソースが置いてあるかどうか」という定義、これは秀逸。
あちこちの新聞や雑誌に掲載されたものを、おおまかに五つに分けてあります。話はあちこち逍遥します。
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よく遊び、よく遊べ!
詩人の旅 増補新版 田村隆一
30年ぶりの増補新版、 饒舌で、きらいじゃないです。軍歌のくだりは正直わかりません。何か屈折したものがありそうです。詩は端正です。今は観光地になっている隠岐、若狭、伊那、奥津、越前などを廻ります。
地上の旅以外にも、内面の旅がある。それを「遊」と云う。書物との出会い、知らないことを学ぶ。たとえば、戦前では「学に遊ぶ」と云った。留学とは云わないで「遊学」。遊そのものに、旅という意味がある。
あとがきにかえて -
お直し
志ん生が語るクオリティの高い貧乏のススメ 昭和のように生きて心が豊かになる25の習慣 美濃部由紀子
何と長いタイトルだろう。志ん生が語るとなっていますが、志ん生を借りて語るです。講談社の内容紹介もひどいですが、稀にみる雑なつくりの本。句はいいのに。但し、著者が挙げている句、これは川柳、俳句じゃないよ。「志ん生」とつくと手あたり次第手に取るファンの私、大失敗。
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椎名 誠 写真の本
毎朝ちがう風景があった 椎名誠
立て続けに出るシーナさんの写真本。読み切れないが、奥さんの本を読んだら読みたくなって、作家生活40周年だそうです。
さりげないけどすごい写真と、書きすぎない文、ちょうどいいんだよね。
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自由を我等に
神戸・新神戸 西東三鬼
すごい本、とても60年以上前に書かれたとは思えない。楽しめます。
編集部の断り書きは無用。史実って何だろう?史実と異なる記述 - 問題ない。トアロードMAXIMの斜向かいに知り合いのショップがあり、よく手伝いに行きました。懐かしい大人の休日。『冬の桃』のDVD借りてしまいました。