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楽しいことは、みんな大阪から始まった!
グランドシャトー 高殿円
たまらないなつかしさ満載、一時期よく通った京橋(グランドシャトーではありませんが、講師をしていた経理学校の本部がありました)。フィクションだけれどモデルを想像するのも楽しい。最近楽しいこと少ないし。
『ベルベット・イースター』(by荒井由実)は今日も車で聞いていたし、『パルナース、パルナース、モスクワの味~♪』、『ブンブン音をたてている真っ白でぴかぴかのナショナル製の冷蔵庫』ウルさいとは書いてないけど...
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師匠、死んじゃったかもしれない寄席
甘夏とオリオン 増山実
実際には在り得ない落語会だけど、あるような気がしてくる力のある文章で、よく調べてます。
細かいことを言うと、前座クラスにはネタが重すぎますが、言いたいことはそこではないので。私も落語家になる夢を捨てて、大学出てから40年の大半を、南本町から天神橋界隈に勤め、玉出や大正にもよく商用で通いました。地名や店名が出るたびに膝を叩いて、九州へ飛んだら母方の田舎で、何たる奇遇。楽しめました。
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かわほり
平蔵の母 逢坂剛
池波正太郎「鬼平犯科帳」へのオマージュとして始まった〈火付盗賊改・長谷川平蔵〉シリーズの最新作。挿画は中一弥ではなく夫人の中みさ(作者の母)さん。
表題作と、「蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家」という7人の作家が鬼平を描いた本に含まれていた「せせりの辨介」を含む6篇。かわほりはコウモリのこと。登場人物も違うし、描く人が違うとまったく雰囲気がかわります。「平蔵狩り」がよかった。
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カッパ長屋
三年長屋 梶よう子
出ると読んでしまう梶よう子さん。お節介と差し出口過ぎる、わけあり新米差配と店子のお話。軽い読み物です。
「お茶壺道中」とか「赤い風」とかでは満足できな~~い。「よい豊」のような作品が読みたい。
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うらない
占 木内昇
七つの物語が登場人物でゆるく繋がっていて、少しの前の時代設定と融合していい感じ。ちょっとしつこいところもありますが、まずは楽しめる”ホラー”です。
昔、木内昇は”のぼる”で男性だとばかり思っていました。関係ないけど。