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捩花
雲の寄る日 坪内捻典
ねんてんさんは俳句ばかり作っていると思い込んでいました。短歌もあるんだ。主題が緩く繋がるような、連作ではないけれど続いていく短歌、「カバ」もいます「あんパン」も。捩花、写真を見たらわかるけど名前は知りませんでした。
頻出する名前は知らない人が多いなかで、「フジツボ」があがるとは。
私の一句は、本の題にちなんで「雲の寄る窓辺があってたまにだがそっと来ているキース・ジャレット」さてその曲は?
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魚は机を濡らす
歌集 月を食う 佐々木定綱
栞には、「自身の生きる肉声」とあるが、拙くても粗くてもいいけど、ほんとに「生きる肉声」なのか?ぶれない現実認識があるのか? 2回ぐらいでは、読んでもやっぱりわからない。いつかこの歌集の中の一首を暗唱する日が来るとは思わない。第62回角川短歌賞受賞。
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100冊の歌集
先日読んだ「短歌の詰め合わせ」に100冊の歌集が取り上げられていました。
リストを作って調べてみると、市と地域の図書館で借りれるのが10冊、大阪市と府の図書館で41冊、全集に含まれるのが22冊、あとの27冊は国立国会図書館にしかありません。国立国会図書館の本も借り出しできますが、なかなか面倒です。
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”恋”ならば少しはわかる
短歌の詰め合わせ(ことばアソート)東直子
一風変わった短歌の案内書。わかるのではなく、わかったような気にさせる?さすが東直子さん。若井麻奈美さんのイラストが素敵です。穴埋め問題ほとんどできなくてガッカリ。
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悶え神
石牟礼道子全歌集 海と空のあいだに 石牟礼道子
600首を超える短歌が収められている。わかりやすい歌が多いが、中には解説にあるようにエネルギーに満ち溢れ、イメージが豊かすぎて、わかりづらいものもある。
私は他の石牟礼作品に通じるそのシュールというか、”祝祭的” なところがとても好きです。特に若いころ、私が生まれた昭和28年前後の歌が気に入っていりました。