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よく遊び、よく遊べ!
詩人の旅 増補新版 田村隆一
30年ぶりの増補新版、 饒舌で、きらいじゃないです。軍歌のくだりは正直わかりません。何か屈折したものがありそうです。詩は端正です。今は観光地になっている隠岐、若狭、伊那、奥津、越前などを廻ります。
地上の旅以外にも、内面の旅がある。それを「遊」と云う。書物との出会い、知らないことを学ぶ。たとえば、戦前では「学に遊ぶ」と云った。留学とは云わないで「遊学」。遊そのものに、旅という意味がある。
あとがきにかえて -
椎名 誠 写真の本
毎朝ちがう風景があった 椎名誠
立て続けに出るシーナさんの写真本。読み切れないが、奥さんの本を読んだら読みたくなって、作家生活40周年だそうです。
さりげないけどすごい写真と、書きすぎない文、ちょうどいいんだよね。
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チベットとあだ名され
ツァンパで朝食を 渡辺一枝
チベットへ30年、はためくタルチョ、食・道具・民族衣装・家・道具・風土・祈り、目に映り心に触れたモノの写真。カメラまかせのオートフォーカスと謙遜されますが、その圧倒的な迫力、特に顔、顔が輝いています。チベットは広い(日本の6倍)できれば地図を1枚。
チベットの人は死を恐れない。生きるために神仏に祈るのではなく、祈るために生きている。