独り言, 読書空間 本物?ニセモノ? 2020年5月31日 / 如何様 高山羽根子 インチキ、八百長。「真実は一つ」なんて言いますが、真実は幾通りもあって、『如何様』では、贋作つくりの復員兵の真偽を廻って、『ラピード・レチェ』では、駅伝らしき競技(最後まで駅伝という言葉は出てこない)の指導者として北欧に近い国で、思考は揺蕩う。文章は饒舌で不思議な読後感。