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まぼろし
シャーロット・ランプリングが見たくて、2000年に制作された、フランソワ・オゾン監督の映画を見ました(DVD)。ちょうどFMからシューベルトのピアノソナタが流れてきて、これがぴったり。原題は『 Sous le sable 』、砂の下?フランス語がわからないので、最後に砂のシーンはあったけど...
独特のカメラワーク、サングラス越しの目の動きとか、熱帯魚の水槽と顔のツーショットとか。シャーロット・ランプリング、『愛の嵐』の時は20代後半、撮影時は50代半ば、やっぱりいいですね。
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豚生姜焼き丼がなくなって
休みの日、昼食は麺類が多いので、たまには「牛丼」がたべたくなって『すき家』。家人は「豚生姜焼き丼』が食べたいと言い条、販売終了のため、新製品「NYポーク丼」と「クリームチーズアラビアータ牛丼」にいつもの「牛丼」。
ドライブスルーは使わずに、店内でタッチパネルで注文して、iD決済、時代は変わりました。やっぱり普通の牛丼が一番おいしいような気がします。
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65㎝×93㎝の壁面がもたらしたこと。
画廊の隅から 東日本大震災チャリティ・イラストレーション作品集 和田誠
見逃していました。過去の作品のモチーフを新たに描いたもの(描きおろしもあります)が多いので、どこかで見たような懐かしい絵がたくさんあります。安西水丸さんとの「アド・リブ展」の絵とか、2枚のチェシャ猫。返す返すも惜しい人を亡くしたと。
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事物をまるごと把握する
レンマ学 中沢新一
大乗仏教の縁起の論理を土台として、新しい「学(サイエンス)」を構築しようとするスリリングな試み。3か月かかってようやく読了。「チベットのモーツァルト」から追いかけて30年、私淑しているので公平な判断はできませんが、やっとここまで来たか(まだ第一部)という感じです。数学が苦手な私には「レンマ的算術の基礎」はお手上げです。
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魚は机を濡らす
歌集 月を食う 佐々木定綱
栞には、「自身の生きる肉声」とあるが、拙くても粗くてもいいけど、ほんとに「生きる肉声」なのか?ぶれない現実認識があるのか? 2回ぐらいでは、読んでもやっぱりわからない。いつかこの歌集の中の一首を暗唱する日が来るとは思わない。第62回角川短歌賞受賞。