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明るい部屋にて
美しい街 尾形亀之助 松本竣介
巻末エッセイが能町みね子でなければ...手にしなかった?美しいけれど地味な装丁の本。
松本竣介の絵がすばらしい。55編を選んだのは誰だろう?時代を感じさせない詩が多いけれど、唯一『煙草』に時代を感じる。他の本を読もうとするけれど、疲れすぎて頭に入らない。こんな時は空白の多い白い詩がいい。
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父に似た男と暮らす蜆汁
句集 伊月集 龍 夏井いつき
第一句集(平成十一年発行)の新装版。今一番忙しい?俳人いつき先生の三十代の三百三十句。
イラストがいい。黒田杏子主宰の初版本の『序』がまたいい。ちょうど四国遍路吟行の頃です。「四国遍路吟行-俳句列島日本すみずみ吟遊」もよかったですね。なぜ出版から4年たった本が図書館の新刊コーナーに置いてあったかは不明。
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まぼろし
シャーロット・ランプリングが見たくて、2000年に制作された、フランソワ・オゾン監督の映画を見ました(DVD)。ちょうどFMからシューベルトのピアノソナタが流れてきて、これがぴったり。原題は『 Sous le sable 』、砂の下?フランス語がわからないので、最後に砂のシーンはあったけど...
独特のカメラワーク、サングラス越しの目の動きとか、熱帯魚の水槽と顔のツーショットとか。シャーロット・ランプリング、『愛の嵐』の時は20代後半、撮影時は50代半ば、やっぱりいいですね。
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豚生姜焼き丼がなくなって
休みの日、昼食は麺類が多いので、たまには「牛丼」がたべたくなって『すき家』。家人は「豚生姜焼き丼』が食べたいと言い条、販売終了のため、新製品「NYポーク丼」と「クリームチーズアラビアータ牛丼」にいつもの「牛丼」。
ドライブスルーは使わずに、店内でタッチパネルで注文して、iD決済、時代は変わりました。やっぱり普通の牛丼が一番おいしいような気がします。
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65㎝×93㎝の壁面がもたらしたこと。
画廊の隅から 東日本大震災チャリティ・イラストレーション作品集 和田誠
見逃していました。過去の作品のモチーフを新たに描いたもの(描きおろしもあります)が多いので、どこかで見たような懐かしい絵がたくさんあります。安西水丸さんとの「アド・リブ展」の絵とか、2枚のチェシャ猫。返す返すも惜しい人を亡くしたと。